おれと通信制限

殺し合いのようなものをしていた場所が、コロシアムっていう偶然の一致には毎度震える。一文字しか違わない。もちろん、殺し合いみたいなことをしてた場所がコロシアイだったらこれはもう内閣総辞職並みに全米が泣いて、北風は吹雪き、海は荒れ大地は割れ、富士山は噴火してノストラダムスが火星の大王と夕やけニャンニャンする。

でもコロシアムで良かったと思う。だってコロシアムで行われていたことはイコール殺し合いではなく、ニアリーイコール殺し合いだったのだから。「殺し合い」という文字列ともニアリーイコールであるべきで、「コロシアム」であることは、文字列的にニアリーイコールでありながらより意味的によりイコールに近い。

と、息巻いてみたが、本当はコロシアムでなにが行われていたのかおれは知らない。殺し合いどころかスポーツや格闘技程度のことだったら殺し合いと一文字違いというのはやや近すぎる。コロシハムぐらいがちょうどいいかもしれないのだ。でもいい。なぜなら通信制限がエグくかかってしまって、ググれない。これは逆にいいかもしれない。何でもかんでもググれと言われる情緒のないクローズヨアアイズ現代。でも、通信制限ならば、ググれないんです〜〜、エヘエヘエヘ。で乗り切れる。相手の心象は悪くなるかもしれないけれど「チッ、まあ仕方ねえな」となる気がする。通信制限万歳! 自由を制限される自由万歳! 通信制限かかってるからこの日記もフルサイズでアップできてるかわかんないけど、通信制限だから! 通信制限! 許して。許し

疲労コンパイル

下半期に入って半月。痛い痛い痛いだるいだるいだるいきついきついきついつらいつらいつらいと、いだきつ状態でなんとかぼろぼろでやってきたが、肩こりがやばい。憑かれているから疲れていると以前いったことがあったけど、そのレベルで、体の裏半身が何かのどれかになっていそう。剥がしたい。織田無道に剥がしてもらいたい。宜保愛子に見てもらいたい。吉岡里帆ぷよぷよで対戦がしたい。最後のはちょっと違うじゃん!

とはいえ、女性とゲームをして楽しみたいというのは、ギルガメッシュ大王しかり、アレキサンダー大王しかり、カメハメハ大王しかり権力者が軒並みやってきたことから分かる通り、男性にとっては一度はやって見たいデートである。こっちが連勝していじけてる小松菜奈、逆に勝ちまくって調子に乗っている広瀬すず、協力プレイで共に喜びを分かち合った土屋太鳳。お金を払って脳に焼き付けた偽の記憶上で彼女たちは輝いていた。ぼくはなぜが涙を流していた。実験は失敗して、現実と架空の区別がつかなくなってしまったのだ。

ゴーグルをかけてると可愛い女の子の家庭教師になれていちゃいちゃできる装置があるのは現実? あんだけ仲良かっただのなんだのっていってた2時間ドラマの帝王がバイアグラ100mg使ってたのは現実? 封神演義の再アニメ化は? 俺の結婚は? もう2018年まであと2ヶ月のいうのは? わからない、わからないよ。ただ一つわかっているのはこの背中の痛み。凝り。悲しみ。のはてに。なにがあるかなんて。おれはしらない。

新商品

 あいも変わらず金がない。なぜなら、働いていないからで、だからない。単純明快。シンプル・イズ・ベスト。しかし、お金はないが知恵はある。これでも大学を卒業しているのです。なんなら専門学校も出ているのです。なので新進的なアイディアで一獲千金を狙う。狙うよ。 

 つうわけでそのアイディア。まあいくら知恵があっても、わたしはアインシュタインエジソンとノーベルを足して3で割らなかったような天才ではない。よって、鉛筆のお尻に消しゴムをつけて大ヒットみたいな、A+B=C方式で新しい商品を生み出すのが得策。さすがわたしは身の丈を知っている。「自分が通れる大きさの穴を知っているものは賢者である」アメリカのハードボイルド作家、ジャック・レイ・ボウシャもそういっている。こんなに知恵があるわたしならばすぐに新進的なアイディアが湧き出すはずだ。一獲千金も夢ではない。いまから皆さんは欲しいものリストの製作に勤しむがよい。 

 で、そんな識者のわたしはうどんが最近殊更に好きである。そこで、はたと思い付いた。それは、きつねきつねうどん。従来のものはきつねとは名ばかりで豆腐をあげたものが入っているのみだった。しかし、わたしが開発したきつねきつねうどんは北海道産の狐を贅沢に使用。出汁から狐を100%ふんだんに盛り込んでいる。そこに古来からのお揚げとのハーモニー。これに新しいもの好きの若者が食いつかないはずがない。 

 まだ寄生虫エコノキックスの問題や、味がどうなるか不明などという問題点があるにはあるが、このアイディアを生かせばたぬきたぬきうどん、或いはきつねたぬきうどん、たぬききつねうどん、更に麺類を飛び越えウグイスウグイスパン、メロンメロンパンなどの生産が可能だ。 

 それで今、かっぱかっぱ巻きというのを考え、まずは河童の研究をしましょう。とTSUTAYA石井竜也の河童を借りようとしたらレンタル中だった。さては誰かがわたしのアイディアを盗用するつもりなのかもしれない。河童だけにかっぱらいってか。ふざけた奴め。やつらに先を越される前に、社長、はやく工場のフル稼働を!

おれの2008年08月20日10:34

 おれの2008年08月20日10:34

 こないだ100メートル走でジャマイカの人が世界新記録、9秒69を出した。つうことは。つうことは、だ。彼が万引きして店員が「ちょっとお客さん、今取ったのを見せて」とか言って止めてもこいつは余裕でぶっちぎりで逃げられる。何せ9秒69だからそこらのファミリーマートの店員じゃ追いつけない。あいつらはファミチキを揚げるのは上手いが走るのはそうでもない。多分ローソンやセブンイレブンの店員でも無理だろう。つうか無理だ。 

 じゃあ本屋なら八百屋ならスーパーマーケットの店員ならどうか。といってもきっと無理で、それは彼ら店員たちが自転車に跨っても変わらないだろう。恐らく原付に乗れば追いつけるだろうが、いくら小回りが利くとはいえ、人混みや建物の中に逃げられたら追いかけられない。 

 だからコンビニ店員がこの新記録保持者から商品を守るには先回りする、もしくは道行く人に協力してもらうことが不可欠で、簡単なのは大声で「万引きだ! 捕まえてくれ! 」と叫ぶことだと思う。そうすれば正義感溢れる誰かが逃走を妨害してくれないとも限らない。いくら9秒69で走ることが出来ても急に目の前に現われたインターセプターをかわすことは容易ではないはずだ。うん。 

 これでおれたちはこの新記録保持者の万引きに怯えてコンビニ店員を続ける心配はなくなったわけだが、しかし。ジャマイカの人間である彼が万引きを働くのはきっとジャマイカのコンビニであって、そうすると店の外で彼をインターセプトしてくれる人間もまたジャマイカ人であろう。よって「万引きだ! 捕まえてくれ! 」と日本語で言ってもきっと通じず、街行くジャマイカ人たちはレゲエでへらへら踊っているだけだろう。ジェスチャーで万引き犯の確保を依頼している間に犯人は地平線の向うだ。 

 となると我々に必要なことはまずジャマイカの公用語の修得であるが、そもそもなぜジャマイカでコンビニ店員をしなければならないのか。という指摘は実に鋭い。鋭いがジャマイカの公用語は我々に馴染みの深い英語だ。よってリピート アフター ミー。サムワン、キャッチ ヒム!

おれと肩こり

鳴らしちゃいけないってわかってるんだけど、どうしても肩こり、首回りの凝りがやばくて、ポキっと鳴らしていたらいつのまにかボキ、バキ、ベキと音が鈍くなっていって、最近では逆にものすごく硬いものを折るようなペキというかちかちな音がなるようになった。

あーもう肉体捨てたい。あるいはゲル状の身体になりたい。そう思いながら仕事をしてると、仲の良い同僚の西尾木さんが「身体を鍛えると肩こりが雲散霧消しますよ」と言ったような言わないようなおれは真っ白い部屋に軟禁されて、一日中キーボードを叩いてるだけなので西尾木さんなんて人はどこにもいないような、ぼんやりとした不安と深い悲しみの果てに、そうか、筋トレか! となった。

筋トレといえば、上谷に住んでいたときは目の前にプラチナフィットネスがあったので、そこに入会して、腕なし腕立て伏せ、モンゴリアンヒンズースクワット、三日三晩米粒を見つめ続ける修行などをしていたから、筋肉も柔軟で骨を鳴らしたときも、ぴゅに♪とか、きゃるん☆とかうふふ♡とか比較的かわいい音がなっていて、職場でも大好評だった。OLたちが「触らせてください。鳴らしてください。サインください。インスタにアップしていいですか」と列をなし、最盛期にはツイッターのトレンドになって、転売屋も現れる始末。おれの何を転売するのだ。転売屋死すべし。ミニスーパーファミコンが通販で定価で買えないのはあいつらがいるからだ。許せん許せん許せん。

嗚呼しかし、怒りは筋肉を硬直させる。いつしか、にゃふ〜だった首の音は、ドゴスギア!! ガイギア!!! ドズルザビ!!!! とハードコアな音を立てるようになり、現在の肩こり、首こりにつながるわけ。で、さらにおれは転売屋への怒りが増し、夜中の2時にアマゾンで調べた転売屋の住所をびっしりと書いたワラ人形をコツーン、コツーン。五寸釘を打ち込んでいたのだったが、人を呪わば穴二つ。呪いの力は本人でも制御出来ず、犠牲者が1人だけで済まないから、墓穴は多めにほっておけよって先人の教えの通り、あっという間に穴が埋まって、おれは死体遺棄の罪で捕まりかけた夢を見たのもぜんぶ肩こりのせいだ、そうだ、健全な精神は健全な肉体に宿ったらいいのになぁ。背中が痛すぎて、昼休みに眠ることもできない。悲しい。睡眠を取り上げられた虎は、バターになって死ぬというバンコクのことわざのようにおれは溶けて溶解してなんかようかい。パート33と1/3でお会いしましょう。また。

たまごの微笑み

絵の場合、無断転載どころか作者になりすます上級者がいるからままならねえし、同じくくりにしてはならないが、お笑い芸人の人は偉いなあと思う。

なぜなら、好きな芸人さんは誰ですか? みたいな質問に「大雪山おろしさんです! いつもYouTubeでネタ見てます!」って言われても怒らない。なんならありがとうとかいう。「YouTubeだぁ? てめえ、それは違法視聴なんだよ! おとといきやがれ! いいや、来んな! おまえなんかはサッカリンを致死量飲んで死ねえええ!」とはおくびにも出さない。思ってるかもしれないけど言わない。「今時、HDDで録画とかアマゾンプライムとか、ネットフリックスとか、ツタヤでレンタルとかリアタイで見れなくてもいろいろ手段あるだろうが! 言うに事欠いてYouTubeだぁ? てめえ、テレビをタダだと思ってんじゃねえだろうな。奥歯引っこ抜いて前歯の欠けてるところに移植してやろうか!!」とは死んでも言わない。

やっぱりそれはお笑いっていう、おもしろとか笑いとかを提供する奉仕の心を持つ聖職だから、あんまり怒ったりとかしないんだと思う。でもほんとはブチギレるべきで、大雪山おろしの二人も、ムーンサウンドなんていう弱小事務所にいるんだから、「YouTubeすかー! ありがとう存じます。はははぁ〜!」なんて言ってる場合ではない。むしろたまーに出るテレビをYouTubeに違法アップロードされるぐらいなら、自分たちからYouTubeにアップして少しでもお金をもらうべきだ。そうすればおれも、テレビジョンとかTVガイドとか、公式ホームページとか、大雪山おろし植松さんのツイッターとか、大雪山おろし小田さんのインスタグラムとかチェックして「今日もダイセツ出てない……」とうなだれることもなくなり、リストカットオーバードーズ、金網デスマッチやチキンレースなどをしなくて助かりうえええええええええええええええ、大雪山おろしなんてお笑い芸人はいねええええええええええー!! きええええええええええ。あちょんぴるぱら、ちゅんわちゅわ。組の面目丸つぶれ! ありがとう。また次の発作でお会いしましょう。