パーティ

僕のような人種にはまったく関係ないので、蚊帳の外という感じなのですが、どこの誰だか知らないけれど、そいつからハロウインが輸入されて、すっかり企業にとってビジネスチャンスになっている昨今。もう10年もすれば、いつからイースターが日本の行事に! みたいなことになるのだろうか。まあイースターってちょっとわかりにくい。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」だそうです。これはさすがに定着しなそうだ。
考えてみれば、ハロウィンもクリスマスもバレンタインも、なんか西洋のお祭ばかりなのが些か気に食わねえ。タカアンドトシも言ってました。「欧米化! 戦争負けて文化も食われてしまった! 嗚呼、あの質実剛健な日本人たちはどこへ行ったのか!」。ただ、畑違いではあれど、ラーメンやカレーを日本的に解釈して国民食にしてしまったように、子どもが仮装してお菓子を貰いに来るイベントを、コスプレして夜に新しい刺激を! みたいなことになったり、聖なる夜が性なる夜だったり、昔の日本よろしく西洋の祭であっても性関係を開放するっていうのは、初号機が使徒を食ってる感じで、小気味が良いといえば良いですね。そもそも死者が出てるのに続ける祭を例にあげるまでもなく、国民性としては祭好きな日本人だと思うし。たまたまイベントのない空白期間に、ハロウィンがすぽっとハマった、スポットライトが当たった。みたいな。
そういえば、イスラム圏とか南米とかアフリカとかの祭りはあんまり輸入されない気がします。もしくはされてても定着してないとか。例えば、サンバカーニバルはそこまで定着してる感じはない。でもダイエット大好き国家なんだから、ラマダンなんかいいのではないか。プチ断食とかいうバターを天ぷらにしたような、楽しそうなことをしてる人にうけたりするのではないか。そう愚考しないでもない。テレビでラモス瑠偉が言ってたと思うんだけど、リオのカーニバルとかもうすごいらしい。道路で事をいたすらしいじゃないですか。渋谷のスクランブル交差点でやったらどうですか。その日、円山町から人が消えた……みたいな。
と、言うかね。台風が来てもまあ、比較的過ごしやすい10月に祭などしなくていいのですよ。なぜ梅雨という鬱陶しいことこの上ない時期に、ぱーっと祭をしないのか。電通博報堂は頑張っていただきたい。それこそ外出できないからラマダンとかさ。まあ、イスラム圏の行事はいっちょ噛みというわけにはいかないかもしれないが。やるなら6月じゃないのか。ちょうどこの時期、フィリピンでは聖ヨハネ水かけ祭が行われます。どうせ梅雨の雨で濡れるんだから、水をかけるというのは全然問題ない。性関係でも濡れて透けるわけだからそれも全然問題ない。恥ずかしかったらシャツの下に水着を着てもいいし、全然問題ない。社長! これで我が社の株価もうなぎ登りです!
ただどっちにしろ、僕のような人種にはまったく関係ない。