おれとウドのコーヒーは苦い

マンガとかアニメにおけるロボットっていうのは、だいたい貰ったり、作ったり、奪ったりするものと相場が決まっていて、しばしば業界ではこれらを指してロボットの三大工場と呼ぶ。その中でも一際多いのが「貰う」である。

貰うにもパターンがあり、親から貰う、博士から貰う、宇宙人・古代文明人から貰う、その三つが一般的だ。ロボット三原則を定義したことで有名なSF作家アイザック・アシモフが、このことをロボットのスリーポケットと呼んでいたのはあまり知られていない。が、それはそれとして、日本で最も有名なロボットも例にもれず貰ったロボットだ。

しかし、その知名度とは相反して送り主がレアケース。ずばり玄孫。つまり孫の孫、やしゃごと読む四親等の直系親族から送られている。単に未来人というならば宇宙人・超古代文明人パターンの亜種で少なくはないし、未来の自分でした! っていうのも割とよくある話だが、玄孫て。竹田なんちゃらって人が明治天皇にロボットを送るようなものだ。まったくどうしてそんな設定にしたのか。奇妙奇天烈である。摩訶不思議である。奇想天外四捨五入である。出前迅速落書無用。

ついで有名なロボットは基本的に兵器として軍からの支給品という扱いで、厳密にいえば貰うとはちょっと違うのだが、親パターン、博士パターン、古代文明パターンとシリーズを通してスリーポケットをコンプリート。更に、作る工場、奪う工場のシリーズも存在し、ある作品では親の作ったロボットを奪って、その技術を用いて自分でも作ってしまう主人公も存在する。

最後に忘れてはならないのが、三大工場とは別に、ロボットだけど超生命体ですとか宇宙人が地球で暮らすためにロボットに身体を間借りして勇者やってますという、私がロボット星の存在だが、これについてはまた次の惑星間戦争のときに語るとして、恐ろしいのは先に挙げた玄孫から送られたロボットの主題歌がまさしくそれであり、つまり私がロボットといってるのと同義であって、やっぱりFはすげーなーって。